ごあいさつ
心身ともにすこやかで幸せでありたい―
というのはわたしたちの多くが感じている基本的な望みであると思います。
しかし、実際にこの単純な希望を、自分のものとして実感できている恵まれた人は、意外に少ないのかもしれません。日々進歩しているといわれる最先端の「医学」がもてはやされる一方で、テレビ、インターネット、雑誌などを通して身の回りにあふれる、さまざまな健康情報やスピリチュアルな話題は、逆に現代人の健康への不安や、何かが欠けているという感覚をうつしだしているようにも見えます。
質のいい情報と信頼度の低い情報とが入り乱れる中、わたしたちは、自分にとって何を選んだらいいのかよく分からないままに振り回されてしまいがちです。
月下香(げっかこう/チュベローズ)の白い花は、夜になるとより甘い香りをはなつといわれています。
静かな月の夜に、ふと立ち止まって自分自身の持つ香りを思い出す―そのためのお手伝いを少しでもできれば、というのがわたしどもの願いです。
院長 赤堀 薫子
院長略歴
名古屋大学医学部卒業。市立四日市病院でのローテート研修などの後、名古屋大学医学部精神医学教室入局。
名古屋大学医学部附属病院、生々会松蔭病院、名古屋大学学生相談総合センター、春日井市民病院メンタルヘルス科(医長)での勤務を経て、2010年メンタルクリニック月下香庵を開設。
日本精神神経学会精神科専門医、精神保健指定医。